研 究 概 要
生物のもつ潜在能力の分子機構を解き明かし、
医学の発展へつなげるための新たな一歩を踏み出す
生命の連続性の理解とその制御に向けて
受精卵は、遺伝情報を伝達するために分化した生殖細胞である卵子と精子が融合する受精というプロセスを介して誕生し、「全能性」を獲得します。全能性とは、たった一つの細胞からあらゆる種類の細胞に分化することができ、個体を形成する能力と定義されています。私たちの研究室でモデル動物として用いるマウスでは、受精直後のわずかな期間が全能性を有する唯一の期間であり、その後は分化と共に徐々にこの可塑性が失われていきます (図1)。